Zapata AI(旧Zapata Computing)は、IonQ(量子プロセッサー・プロバイダ)と協力し、生成AIアプリケーションへの量子プロセッサー利用を研究することを発表した。Zapataは量子コンピューティングの分野で長い歴史を持っているが、最近では古典と量子両方のコンピューティングにおける生成AIに力を入れている。理由の一つは、それが顧客に商業的価値への道を提供する方法であり、より早い収益をもたらすであろうからだ。また、ChatGPTの盛り上がりで、量子よりもAIベンチャーの方が資金を獲得しやすいという現状もある。
Zapataは量子に関する重要なソフトウェア技術と専門知識を持っているため、これを生成AIに関する最近の経験と組み合わせてアプリケーションの研究を行っていく。また高解像度の手書き数字を生成するプロジェクトや、DARPAが後援する量子ベンチマークなど、いくつかの量子プロジェクトで、IonQと協力してきている。この研究では、32個の量子ビットを持ち、#AQ 29 の性能を持つIonQの最新プロセッサー Forte を利用する予定。IonQは将来、より高性能のプロセッサを開発予定であるため、それらのプラットフォームが利用可能になれば、研究はそちらに移行するのかもしれない。
両社のコラボレーションを発表するプレスリリースは、ZapataのWebサイトに掲載されている。
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オリジナル記事:Quantum Computing Report
https://quantumcomputingreport.com/
翻訳:Hideki Hayashi