Strangeworks (ストレンジワークス、本社:アメリカ合衆国テキサス州オースティン)は、シリーズA投資ラウンドで2,400万ドルを獲得した。日立ベンチャーズが主導し、IBM、Raytheon Technologies(RTX Ventures)が追加投資、また、シード投資家の Lightspeed Venture Partners、Great Point Ventures、Ecliptic Capitalも参加している。同社はこの資金をもとに、従業員数を拡大するとともに、量子インスパイアード、ハイパフォーマンス・コンピューティング、人工知能を含む追加分野への製品開発を拡大していく予定だ。
Strangeworksは、40社以上の企業からなるシンジケート(パートナー企業のエコシステム)を結成しており、量子コンピュータ・量子インスパイアード・古典コンピュータなど多数のハードウェア/ソフトウェアへのアクセスを提供している。また、チーム管理のためのアドミン機能を搭載している。
Strangeworksのプラットフォームは、ユーザーである研究者がプラットフォーム上の各種の機能にアクセスしやすくなっている。ダウンロード可能なSDK 、計算ワークフローの統合、結果の測定だけでなく、プロジェクトごとにも管理可能なツールの機能として研究者が研究開発に従事した時間や内容の把握、ハードウェアへのアクセス時間の管理なども可能になっている。Strangeworksは各ハードウェアベンダーとの再販契約を締結しているため、ユーザー企業側はStrangeworksにアカウントを1つ作れば、量子ハードウェアなどの各社との個別の契約をすることなしに、各種のハードウェアを使って計算実務を実行できる。また、Strangeworksはハードウェアの利用料に対しての上乗せ請求は一切行っていないので、ユーザー企業はハードウェア企業の設定した金額に基づいて利用料を支払うということになる。
ユーザー企業はこれまで事業に量子技術を取り入れることに対して一歩踏み出せずに市場調査・競合分析・技術の検討に時間がかかっていたところ、Strangeworksの目標は、現代の利用可能なエコシステムで量子への障害を取り除き、ユーザー企業に手を差し伸べて量子技術を取り入れやすい環境とツールを提供して、共に量子技術の未来を実現することにある。
その他の情報は、Webサイトに掲載されているプレスリリース を参照。
Strangeworks, Inc.: https://strangeworks.com/
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原記事(Quantum Computing Report)
https://quantumcomputingreport.com/