多くのハードウェアプロバイダーにとって、使用できる量子ビットの数を増やすことが難題となっている。そこで検討されている一つの手法は、複数のQPU(量子プロセッサユニット)をクラスタ化し、ネットーワークでつなぐミニ量子インターネットを構築することだ。
実はこの戦略、30年以上前に古典コンピューティングで開拓されたパターンを踏襲している。このようなハードウェアの構成をいかしたソフトウェアの開発は難しいが、これを実現するためのハードウェアとソフトウェアの両方のソリューションに取り組んでいる企業にEntangled Networks社がある。同社の製品である「MultiQopt」は、マルチCPUコンパイラであり、モジュラーシステム・アーキテクチャのためのクラス最高の量子回路最適化を提供するとしている。
この製品を市場投入するにあたり、彼らはStrangeworks社(本社:アメリカ合衆国テキサス州オースティン)と提携し、将来Strangeworksのプラットフォーム上で、Backstage Passのチケットとして利用できるようにするという。最初のハードウェアプラットフォームの一つは、2つの40量子ビットチップで構成されるRigettiの80量子ビット設計で、これもStrangeworksがサポートしている。しかし、他の複数のハードウェア企業も、将来的に独自のマルチCPUシステムを利用可能にしようとしている。
両社が発表したMultiQoptと、そのパートナーシップに関するプレスリリースは、下記リンクを参照。
※参考
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Strangeworks, Inc.: https://strangeworks.com/
アメリカ合衆国テキサス州オースティンに本社を置くStrangeworks(ストレンジワークス)は、量子技術のためのクラウドプラットフォームを提供する量子ソフトウェア企業です。その高度な計算プラットフォームを通じて、顧客企業や研究者に各種ハードウェア(古典・量子インスパイアード・量子コンピュータ)へのアクセスを提供しています。これにより企業が今日のビジネス課題を解決しながら、将来のソリューションを見出すことを可能にします。
Strangeworks独自のソフトウェアとして、フラッグシップである組合せ最適化計算ソフトウェアを搭載しています。その他にも、世界のパートナー企業のソフトウェアライブラリを簡単に追加することができ、組織全体で利用するためのビジネス管理ツールなども実装されているので、量子計算、ハードウェア使用状況、クレジットの分配・追加、チームのマネジメント、請求書の管理などがすべて一箇所で簡単に行えます。Strangeworksは、既存の問題に対して、あるいは新しいビジネス課題に対して量子技術を適用していく方法をサポートすることで、顧客企業や研究者のビジネス課題解決を実現しています。アメリカとヨーロッパで創薬・航空・金融・エネルギー業界の大企業とのプロジェクトの実績があり、業界内で高い信頼を得ています。
◆Strangeworksの「Backstage Pass」(バックステージ・パス・プログラム)
◆Strangeworks, Incのプレスリリース(日本語。PR Times上に掲載)
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◆Entangled Networks社
◆MultiQoptと、そのパートナーシップに関するプレスリリース
Source:Quantum Computing Report