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SandboxAQ、NVIDIAと提携し材料科学向け量子効果のシミュレーションを高速化

SandboxAQが、量子AI (AQ) 技術を適用している主な重点分野は、計算化学と呼ばれる分野だ。分子構造の量子力学的効果をシミュレートし、それらがどのように反応するかを理解することで、実験室で実証的にテストする必要性を省くものである。同社はこれまで、NOVONIXとサンフランシスコ大学神経変性疾患研究所との提携を発表しており、それぞれ電池の化学シミュレーションと創薬の加速を目指している。


SandoxAQはNVIDIAと提携し、NVIDIAのGPUを使用してシミュレーションで使用されるテンソルネットワークベースのアルゴリズムの一部を高速化することを発表した。具体的には、cuTENSORおよびcuQuantumソフトウェアとともに、最大で32個のNVIDIA H 100 Tensor Core GPUを使用して、有用な結果を短期間で提供するための高いパフォーマンスを実現する。材料を効率的にシミュレートできることは、幅広い適用性があるため広く求められている。


同社が適用可能性を示している問題の具体例としては、神経変性疾患における非薬物性標的のためのタンパク質-リガンド結合計算、ポーズと毒性予測のための新しいソリューション、新しい材料で構成される次世代電池のライフサイクル予測などがある。NVIDIAのハードおよびソフトを使用するとともに、これらの製品の次期バージョンにも使用できるNVIDIAライブラリの技術的な推奨事項も提供していく。


詳細は、NVIDIAとの提携を発表したSandboxAQのプレスリリースを参照。



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オリジナル記事:Quantum Computing Report (by GQI)

https://quantumcomputingreport.com/

翻訳:Hideki Hayashi

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