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PsiQuantumがSLACと提携、極低温冷却能力を活用


PsiQuantumの量子プロセッサはフォトニック技術を使っているが、正しい動作のためには極低温まで冷却する必要がある光子検出器という部品がある。超伝導システムのようにミリケルビンまで冷却する必要はないが、数ケルビンの温度までは冷却しなければならない。小さなシステムであれば大きな問題ではないが、同社は100万量子ビット・サイズの大きなフォールトトレラントプロセッサを開発している。


この規模のプロセッサ複合体を冷却するには、必要な電力のための大規模なインフラと、極低温冷却プラントが必要である。


PsiQuantumにとって幸運なことに、SLAC国立加速器研究所 (旧称スタンフォード線形加速器センター) と呼ばれる施設が近くにあり、米国エネルギー省 (DOE) の下、スタンフォード大学によって運営されている。SLACは、高出力のフリーX線レーザーの冷却に使用する2つの大きな冷凍プラントを建設している。


PsiQuantumはこれらの能力をSLACの25人の極低温エンジニアのスタッフと共に活用し、来年中に2°Kelvinの温度で100ワットレベルの冷却電力を得るという。同社の開発ラボの現在の能力の100倍に相当するものだ。


この共同研究は、スタンフォード大学との共同研究開発契約(CRADA)に基づいて行われる。ニュースリリースはこちらのリンクから。



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オリジナル記事:Quantum Computing Report

https://quantumcomputingreport.com/

翻訳:Hideki Hayashi

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