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Nanofiber Quantum TechnologiesとColibriTD、ベンチャー資金を獲得

By Carolyn Mathas



NanoQT(ナノファイバー量子テクノロジー)が850万ドル(12.5億円)を、そしてパリを拠点とするColibriTDが100万ユーロ(1.6億円)を調達した。両案件ともベンチャーキャピタルが資金源である。


NanoQTは、独自のナノファイバー空洞量子電気力学(QED)技術に基づく、ファイバー接続可能な量子コンピューティング・ハードウェアに焦点を当てている。同社の量子プロセッシング・ユニット(QPU)は、中性原子と光子を量子ビットとして使用し、他のQPUと通信しながら量子情報を処理・保存。その結果、従来の実装方法に比べてスケーラビリティが向上する。


CEO兼共同設立者の廣瀬雅氏は、「今回の資金調達により、私たちの主な目的は、量子リピータ用に独自のQPUを開発すること」と述べている。NanoQTは、研究開発を加速させ、米国や日本から人材を集め、学界や民間企業と協力する予定だ。


このラウンドの投資家には、米国のPhoenix Venture Partners (PvP)、日本のジャフコグループ株式会社、株式会社スパークスグループ、株式会社慶應イノベーション・イニシアティブ(KII)、早稲田大学ベンチャーズ(WUV)が含まれている。今回のベンチャー投資は、NanoQTにとって1年余りで2件目のものである。この投資に関する追加情報を記載したニュースリリースはこちらのリンクから。


ColibriTDは、Earlybird Venture CapitalのEarlybird-Xファンドが主導し、エンジェル投資家グループも参加した100万ユーロ(約1.6億円)のシード資金調達ラウンドを完了した。研究チームは、主要な学者や産業界のパートナーで構成され、既存のノイズの少ない量子コンピューターで動作する初のエンドツーエンドのサービスとしての量子プラットフォームを提供することを目標としている。


今回の資金調達により、ColibriTDはプラットフォームの開発を加速させ、自動車、航空宇宙、ヘルスケアなど幅広い業種の企業が量子コンピューティングを普遍的に利用できるようにする。また、ColibriTDのオープンソース戦略を拡大しながら、ハードウェアや学術機関とのパートナーシップを強化していく。


ColibriTDへのシード資金提供に関する詳細は、こちらのリンクを参照。



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オリジナル記事:Quantum Computing Report

https://quantumcomputingreport.com/

翻訳:Hideki Hayashi

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