昨年本レポートで、VTT技術センターが同国初の量子コンピュータを提供するとして、IQM社を選んだことを報じた。このプログラムは、VTTとアールト大学が共同で運営する、Micronova(マイクロ・ナノテクノロジーに関する研究インフラ)に設置された、5量子ビットのマシンからはじまった。まもなく20量子ビットのマシンが設置され、2024年には50量子ビットのコンピュータが完成予定になっている。VTTは、このマシンを研究用途とともに、アールト大学の学生のための教育ツールとしても使用する予定で、現在はVTTの研究者のみが扱えるが、来年の後半には国内だけでなく、他国でも利用できる予定としている。VTTが掲げている目標は、量子コンピューティング能力を構築し、フィンランドの量子コンピューティング・エコシステムに弾みをつけられるマシンを手に入れることだ。
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